恵比寿の鍼灸院Meilongのブログ「気逆(きぎゃく)(2)」

こんにちは、東洋医学ブログ担当の森田です。

本日は気逆について、詳しくお話ししていきます。

気逆の特徴は、気が逆流してしまうことでしたね。

所見を以下に羅列します。

・冷えのぼせ

・動悸

・頭痛

・咳嗽

・顔面紅潮

・手足の発汗

他にも色々とあるのですが、まずはこれだけ覚えておけば、気逆を説明することができます。

一番覚えておきたいのは、冷えのぼせです。

冷えのぼせとは、足は冷えているのに熱が上にのぼっていることです。

そう、前回お話しした上熱下寒(じょうねつげかん)の状態ですね。

そして、理想的な状態は頭寒足熱(ずかんそくねつ)でしたね^ ^

温度でいうと熱は、昇りやすく、冷は降りやすいです。

ヒーターとクーラーを考えてみると分かりやすいですね。

冬場に暖房を使いすぎて、顔が熱くなったり、頭が痛くなったりした経験はありませんか?

また、夏場に冷房をガンガンつけて、足がものすごく冷えた経験などありませんか?

熱が昇れば頭痛はしますし、顔も赤くなってきます。

また足が冷えれば心臓は血液を送ろうと必死に働きます。

結果、負担をかけて動悸が起きたりします。

ちょっと五臓のお話しになってしまいますが、東洋医学で考える肺には粛降(しゅくこう)という作用があります。

要は気を下に降ろしてくれる作用です。

それが逆流してしまっている訳です。

結果、咳として症状が現れたりします。

こんな状態が続くと交感神経優位になってしまいますね。

すると手足に汗をかいたりします。

交感神経優位とは緊張状態にあると思ってください。

次回は血の異常のお話しに移っていきましょう。

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